アスペルガー症候群にまつわる体験談

アスペルガーの息子を自活できるようにした

30代男性

 

 息子がアスペルガーで、現在も治療中です。特徴としては、とても気が散りやすく、一つのことを続けていられないと言う事があります。
 (=>発達障害の子どもにみられる行動

 

 例えば、何か頼みごとをして、返事をするのを聞いても、視界に入った情報や気になったことに集中してしまい、内容を忘れてしまうことがよくあります。

 

 特にテレビをつけていると、子どもには理解できない番組であっても釘付けになってしまいます。

 

 学校の宿題を忘れるのは日常茶飯事です。必要なプリントを渡してくれないことも多く、よく学校から連絡を受けていました。

 

 本人も周りとのずれを自覚していたようで、精神的にもふさぎ込みがちになり、不登校になって部屋からも出て来てくれなくなりました。

 

 アスペルガーという言葉を知ったのは、子供が部屋に引き籠ってからでした。

 

対策

 アスペルガーと言う言葉を知ってから、まず専門外来に入って診察を受けさせました。最初は嫌がっていましたが、学校は嫌ならいかなくてもいいと説得し、何とか連れていくことができました。

 

 診断結果はやはりアスペルガーでした。軽度の鬱も発症していると言う事で、薬での治療も同時に受けさせることになりました。

 

 生活面では、伏せんやメモを家の中に張るようにし、やるべきことを確認しやすい状態にし、本人にも迷ったら確認させる癖をつけさせました。

 

 今でも何かに気をとられて別なことを始めることがありますが、頻度や時間は減ってきています。

 

 また、自分の興味があることに関しては集中力が長く続くこともわかったので、将来に繋がるように色々なことを試させました。

 

 特に画像の判別や分類に集中力を発揮することがわかったので、データ上で完結する仕事を探し出し、自立の補助をしました。

 

 現在では自活できる程度の能力が育っていますが、火の扱いだけは少し心配があります。

 

 後は親が慣れることも大切だと思っています。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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