暗黙のルールがわからない
2013/10/30更新
アスペな私は、暗黙のルールをわかりにくいという特徴があります。
東京ではエスカレーターは左側に寄って乗ります。
田舎から出てきたばっかりのとき、私はそれが理解できず、何でみんな左に寄っているのだろう、じゃあ私は右に並ぼうといったノリで右側に一人いました。
すると、エスカレーターを歩いて昇っていく人が私を邪魔そうに避けていくのでした。
そんな人たちを、「ああ大変そうだな」などと思って見ていました。
普通の人なら暗黙のルールがあると気づくのでしょうが、私は何とも思いませんでした。
ある日友人とエスカレーターに乗った時、私が平然と右側にいるのに驚いて、「左に寄るものだよ」と教えてくれました。
それからは左側に寄ってエスカレーターに乗るようになりました。
(なお、エスカレーターのメーカーや施設側は、危険なのでエスカレーターの片側空け、および歩行自体を控えるようになど呼びかけています。)
私が右側に寄っていたのは、悪気があったわけでもなければ、目立とうとしたわけでもありません。
そこに暗黙のルールがあるとは思わなかったのです。
その他、職場で周りの人がどんなに忙しそうにしていても1人だけ帰ってしまったり、場の雰囲気が悪くても1人でしゃべり続けたりします。
こういったいわゆる”空気が読めない”行動は、暗黙のルールを理解できないというアスペルガー症候群の特徴によってもたらされていると考えています。
あなたにはこんな症状ありませんか?
「アスペ」な大人への接し方
アスペな私は、暗黙のルールをあまり理解できません。
しかし、エスカレーターの件があってから、私はできるだけ公共の場では周りの人を観察するようになりました。
周りが同じような動きをしているときは、少し考えてから、それに従うようにしています。
ただ、ルールが明確に書いてないものに対しては、自信がありません。
例えば、職場でのローカルルールなどは、事前に教えてもらうか、ルールが明文化されていると助かります。
アスペルガーの人は悪気があってルールを破ったりするわけではありません。
ただただ気づかないのです。
”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ
仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。
大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
=>アスペルガー症候群の大人が行く病院
また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
=>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援
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