「アスペ」な大人
アスペとはアスペルガー症候群の略として使われる言葉です。
アスペルガー症候群とは、知能や言葉に遅れはないものの、社会性に支障が出やすいといわれる広汎性発達障害のひとつです。
私は成人してから、アスペルガー症候群と診断されました。
子供の頃から「つきあいにくい」「どこかおかしい」と言われ続けてきました。
怒られることも他の人より多かったと思います。
でも自分では、何がおかしいのかさっぱり分かっていませんでした。
社会人になっても、仕事やプライベートでトラブルを起こす毎日。
同僚や上司、取引先に迷惑をかけることもしばしば。
友人と話していても、「あなたと話してると疲れる」と言われる始末。
あまりの生きづらさに「これは何かの病気なのかもしれない」と思うようになりました。
病気ならば仕方がないと諦めもつきます。
今後の人生をよりよくするために、前向きな気持で精神科を受診しました。
私に診断された病気は「アスペルガー症候群」でした。
診断されたことでかえって安心しました。
それから地道に治療を続けています。
今はまだ治ったとはいえません。
でも「アスペな大人」として、自分を客観的に見られるようになりました。
このサイトでは、アスペな私のこれまで起こした問題やアスペの特徴を紹介します。
そして、私の体験から「アスペ」な大人に対する接し方を紹介しています。
私の経験を基にしていますので、全てのアスペルガー症候群の方に当てはまるとは限りません。
それでも、生きづらさを感じている人に何かしらの勇気を与えることができるのなら、これ以上の幸せはありません。
うつ病や不安障害などの二次障害も
変わった言動をする「アスペ」な大人たちは、周りの人から誤解されがちです。
私もまったく悪気がないのに、ふとした一言で相手を怒らせてしまうことが多かったです。
そんなことが積み重なったため、会社で嫌がらせを受けたり、避難されたりすることもありました。
深く傷ついて、引きこもってしまうこともありました。
今では自分のアスペルガー症候群の特徴に客観的に向き合えるようになりました。
理不尽なことにも耐えられるようになりました。
でも、病気と向き合う前の私なら、心の傷がどんどん深くなっていくばかりだったでしょう。
そんな、さまざまな誤解を受け、中傷され、心の傷が深くなっていった人たちは、
- うつ病
- 不安障害
- 強迫性障害
といった別の病気を発症してしまうことがあります。
このように二次的に病気を引き起こしてしまうことを「二次障害」と言います。
二次障害を防ぐには、家族や周囲の人の正しい理解と対応、サポートが必要です。