アスペルガーと二次障害
アスペルガー症候群の症状だけで病院に通うということは案外少ないものです。
病院に通うきっかけとしては、大きく2つのケースがあります。
1つはLDやADHDといった他の発達障害を併発している場合です。
生活や仕事、学習に支障があり、薬などで症状を抑えるために通院が必要になります。
そして、もう1つは、アスペルガー症候群による二次障害を併発した場合です。
この場合も病院に通う必要があります。
アスペルガー症候群の症状から引き起こされる精神的ストレスにより、さまざまな不調があらわれます。
これがアスペルガー症候群による二次障害です。
アスペルガーの方が受ける精神的ストレスには次のようなものがあります。
- 「このままではいけない」「もっと頑張らないといけない」といった焦りや不安
- 「頑固者」「わがまま」という他人からのレッテル貼り
- 家族などの身近な人からも冷たい態度をとられる
- 「失敗したらまた怒られる」という気持ちから精神的に追い込まれる
このような精神的ストレスからうつ病や強迫性障害などの精神疾患を発症してしまい、病院へ駆け込むのです。
アスペルガー症候群は二次障害としてさまざまな精神疾患を引き起こします。
このコーナーでは精神疾患ごとに発症の原因や症状を紹介していきます。