アスペルガー症候群にまつわる体験談

カウンセラーと対策を構築していった

20代女性

 

一方的に話してしまう

 私は周りとのコミュニケーションが上手く取れません。会話はするのですが、受け答えが上手くできず会話が一方通行になるケースが多いです。
 話し出すと止まりません。自分ではコミュニケーションを取ってるつもりなのですが、話出すと相手の会話が耳に入らず、自分本位の会話内容になってしまいます。
 現在は事務の仕事をしています。1人で作業する分には問題ないですが、協同作業になるとコミュニケーションにやはり問題が出てしまい、業務をなかなか遂行できません。
 子供の頃から、少し変わった子と言われてきましたし、自分でも私は周りと違うとは感じてきました。
 参考→アスペな大人の特徴-夢中になると話し続けてしまう

 

仕事、恋愛、生活、さまざまな面で支障が出ている

 1つのことに集中すると周りが見えなくなります。途中で間に入られると集中力が途切れミスを起こします。集団行動に合わせる事が苦手で、合わせようと努力すればするほどミスをします。
 こだわりも非常に強く、仕事の進め方、日常生活における行動パターンなど自分で決めたとおりでない納得できないことが多いです。そのおかげで周りとの協調性が取れず、常に単独行動が多いです。
 プライベートにおいては恋愛が非常に難しいです。出会いの機会に参加しても男性からお誘いを受けることは無いです。自分から会話をしても、上手くコミュニケーションが取れないせいか、男性の反応は無く、結局、1人で時間を費やすことで終わってしまいます。また、ついつい余計なことを口に出す傾向があり、思ったことをすぐに言葉に出してしまうために誤解を招きやすいのも苦労してる部分です。
 参考→アスペな大人の特徴-他人を傷つけることを平気で言う

 

カウンセラーと個々の対策を構築していった

 大学病院で診断を受け、医師から「アスペルガー症候群です」と言われました。最近は、発達障害に寛大になりつつあり、専門の施設もありますので診断や治療においても便利な世の中になりました。
 これまでは、全て自分が悪いと思って終わっていました。でも、改善できるかもしれない、自分が全て悪いわけではないという望みを持てるようになりました。
 カウンセラーと相談しながら、日々の生活ので対処療法を構築していきました。一言にアスペルガー症候群といっても、個々で症状には差がありますから、私の症状にあった対処療法をカウンセラーと共に「こういうケースでは、こうしてみましょう」という感じで考えていきました。自分では気づけなかった”おかしな行為”を少しづつ認識できるようになりました。
 周りとの調和が出来るように意識し、改善できる部分は改善しようと考えてます。

 

無理をせず、できることをやっていく

 現在、昔に比べると、自分本位のコミュニケーションから少し相手の話を聞けるようになりつつあります。正確には、相手の話を聞けてはいないのですが、相手の話を折らないようにできてます。
 アスペルガー症候群は脳の障害が影響してることがわかっています。何でも改善しようと無理をせず、出来ることに意識を置いて生活するつもりです。
 これまでは出来ない自分にばかり意識を置いてましたから、余計に自分本位の生活スタイルになっていました。社会との繋がりを少しでも深めていき、自分を生かせるスタイルにしたいです。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

page top