アスペルガー症候群にまつわる体験談

娘がアスペルガー 注意しつつ個性を大事に

40代女性

 

 我が家の次女は、アスペルガー症候群の傾向があります。私の父が典型的なアスペルガーで、私自身もアスペルガー的な思考を理解できる部分があるので、ああこの子もそうか…と幼少期から気が付くことができました。症状としては、こだわりが強くひとつつまずくといつまでもそれに囚われる(たとえば、靴ひもがほどけただけで一日中泣いている)、集中がひとつの方向にしか向かないので、突然の呼びかけに返答できない、協調性がないので友人との関係がうまくいかない等々。

 

 女の子ということもあり、他者にたいしての暴力的なことはありませんでしたが、思ったようにいかないと、どこでも転げまわって泣き叫ぶことも。特に感情的に泣くことに対しての制御が苦手なようで、ちょっとしたことで泣くのは高校生になった今でも続いています。

 

対策

 私の実父がアスペルガーということもあり、私自身がそういった性質の人間に慣れていたので、育児に関しては特に困ったとは感じませんでした。呼びかけるときは、肩を叩き名前を呼んで注意を向けさせたり、彼女にわかりやすいように物事を順序だてて説明したり、こだわりに関してはできる限りやらせるようにしたり。泣き止むまで丸一日、自室で考えてもらったことも。アスペっ子には、気長に付き合うことが必要です。

 

 私のママ友には、ひとつひとつ丁寧に対応するよね~と言われたこともあります。友人関係については今もうまくいかないようですが、『友達がいることはもちろん大切だけれども、孤独は悪いことではない』『とにかく勉強はちゃんとすること、それがあなたの力になる』の二つを伝えるようにしています。アスペルガーらしく面白みのある子なので、自分を嫌いにならずに育ってほしいと思います。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

page top