アスペルガー症候群として社会に適応して生きていく
私は小さい頃は普通に過ごしてきたものの、高校生辺りからアスペルガー症候群を疑い、心療内科を訪れたところ、アスペルガー症候群と診断されました。
小さい頃から人と関わることが苦手であり、とにかく人と話したり一緒に遊んだりすることが苦痛でした。成長するにつれて、ある程度は人との関わり方もわかってきて、普通に学校にいる色々な人と話は出来るようになりましたが、やはり人の話を聞くことが今でも苦手です。というのも、話に集中することが出来なく、相手の話している言葉がとぎれとぎれになって聴こえるので、何を言っているのか理解することが出来ないのです。
そのようなこともあり、相手に何度聞いても言葉を理解することが出来ないので、上手く相槌を打ってその場は切り抜けることが出来ますが、会話の内容は理解していないことが多いです。
そうではあるものの学校の成績は良い方だったので、発達障害とは周りには気づかれず、「なかなか面白いキャラしてるよね」と言われていました。
アスペルガー症候群であってもこのように人と会話したりは出来るので、発達障害であることを打ち明けても、「たいしたことないよね」という風に受け止められてしまうのがアスペルガー症候群の現状です。
そのような点を理解してもらうことは今後も難しいと私は考えており、アスペルガー症候群は「周りに合わせてもらう」のではなく、「自分で周りに合わせることが出来るようにする」という療育環境をつくっていただくことが今後社会でアスペルガー症候群患者が生きていくために大切なことだと思います。