アスペルガー症候群にまつわる体験談

幼い弟は早くからアスペルガーと診断されました

20代女性、当時10代

 

 私の弟はまだ物心がつく前にアスペルガーと診断されました。

 

 症状としては、急に怒り出したり、言わなくてもいい物事をストレートに言って言い争いになったり、相手が目上の人とは言え丁寧すぎるというくらいの敬語を使ったり、自分だけ一方的に話したりというかんじでした。他にも、想像力が乏しかったり大きな音が苦手という特徴がありました。
 (=>発達障害の子どもにみられる行動

 

 改善したものもありますが、治らない症状もあります。

 

 ただ、担当医には「初めて会った頃とだいぶ変わった」と言われました。

 

 それでも子供の頃は、私の友人に迷惑をかけたり歩道で暴れだしたりというのがよくあって肩身が狭かったです。

 

 幸いなことに、露骨にいじめられるということはなかったようです。

 

対策

 症状に対しての対処としては、半年に1度ほどカウンセリングに行きました。

 

 アスペルガーの子供にも対応している小児科だったので、毎回落ち着いてカウンセリングを受けることが出来ました。

 

 カウンセリングというよりはお喋りというかんじかもしれません。

 

 ですが、年々症状は落ちついていったのでよかったです。

 

 進学した中高の先生方もアスペルガーに理解ある先生が多く、過ごしやすかったのも大きいのかもしれません。

 

 丁寧すぎる敬語というのは徐々に直ってきて今では違和感がありません。

 

 ただ、想像力の欠如への対策は難しいところです。

 

 ではどうしているかというと、あ、今のなんか違うな、説明してあげないとと思ったときにちゃんと面倒くさがらずに説明するようにしています。

 

 そうすると納得して次から気をつけてくれます。

 

 もちろんそう簡単にはいきませんが、そこはしっかりしておかないと周りに迷惑をかけてしまうのでしっかりやるようにしています。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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