強迫性障害
強迫性障害とは湧き上がる不安や不快感に耐えられず、それを払拭するために決まった行動を繰り返すという精神疾患です。
アスペルガー症候群の特徴である”こだわり”が強くなると、強迫性障害に発展することがあります。
また、「失敗したらまた怒られる」という気持ちから、過剰に確認することがクセになってしまい、それが強迫性障害に繋がってしまうケースも少なくありません。
強迫性障害になると、耐え難い嫌な考えやイメージが浮かび強い不安や恐怖を引き起こします(強迫観念)。
そして、その強迫観念を取り除こうと繰り返し特定の行為をします(強迫行為)。
強迫性障害は不安障害の1つという位置づけです。
例えば次のような症状が現れます。
- 手に汚れが付いたら汚いというイメージが頭から離れなくなり手を30回洗わないと気がすまなくる。
- 家に出ようとしても鍵をかけ忘れてないか不安になり何回も確認する。
その他の症例=>強迫性障害の症例
強迫観念に基づく強迫行動が繰り返し出るために、日常生活・社会生活が非常に困難になります。
アスペルガー症候群だけでなく、ADHDを合併していたり、トゥレット症候群が認められる場合もあります。
治療は専門医で診てもらい、多くの場合は薬物治療や行動療法などが施されます。
アスペルガー症候群に合併している場合は、自尊心・自己肯定感が低いことが多いので、行動療法を行う際、「できそうなことから始める」「ほめながら伸ばす」といった工夫が必要になってきます。
強迫性障害にはさまざまな症状があります
強迫性障害には次のような症状があります。
- 手洗いを何回もする
- 確認を何回もする
- 人に危害を加えると思う
その他にも様々な症状がありますので、詳しくはこちらでご確認ください。