アスペルガー症候群の原因
アスペルガー症候群の原因は脳の機能障害です。
ですから、残念ながら現代の医学では、薬や手術、リハビリなどによって”完治”することはありません。
育て方やしつけは関係ない
つい最近までアスペルガー症候群は育て方やしつけが関係すると考えられていました。
アスペルガー症候群の子供の親は、愛情不足や過干渉などを非難されることもありました。
しかし、現在でははっきりと否定されており、いわゆる「心の病」とは違うことが分かっています。
脳のどこが原因なのかは分かっていない
脳のどの部分が障害されるとアスペルガー症候群になるのかは完全には分かっていません。
ただ、アスペルガー症候群の症状を鑑みるに、次の部位に原因があるのではと想定されています。
- 連合野(れんごうや)…種々の情報の統合。
- 帯状回(たいじょうかい)…感情の形成と処理。
- 扁桃体(へんとうたい)…情動の制御。
- 海馬(かいば)…記憶や空間学習能力。
- 前頭葉(ぜんとうよう)…行動の選択。