アスペルガーの治療とサポート・支援の重要性

アスペルガーの治療とサポート・支援の重要性


 あなたの身近に”アスペな大人”な方がいる場合のサポートの仕方や重要性を紹介します。

 

早期発見して、病院を勧める

 アスペルガー症候群という言葉は一般的に知られるようになってきました。

 

 ただ実際には、アスペルガー症候群と言う名前は知っていても、その症状についてはいまだに認知度の低い状況となっています。

 

 アスペルガー症候群とは、知的障害の無い自閉症とも呼ばれていて、一見健常者のようにみえます。

 

 そのことがアスペルガー症候群の理解度を低めてしまう要因のひとつとなっています。

 

 アスペルガー症候群の子供たちは、クラスの変わり者や頑固な子供程度にしか見られていません。

 

 病気とは思われていないのですから、適切な治療やサポートを受けることもありません。

 

 そのまま大人になって、社会に出てから、会社や周囲の環境に溶け込めずに、挫折してしまうケースが多いのです。

 

 家族や周りの方は、おかしさに気づいたり、本人が生きづらさを感じるようなら、病院に行くことを勧めましょう。

 

 =>アスペルガー症候群の大人が行く病院

 

アスペルガーの”特性”を活かした仕事を勧める

 アスペルガー症候群の方たちは比較的知能指数が高い方が多いという報告もあります。

 

 子供の頃からの適切な治療と周囲のサポートさえあれば、一般の健常者と同じように社会生活を営むことができます。

 

 アスペルガーの治療において、根本的な治療法はありません。

 

 そこにこだわるより、精神面でのケアや社会に順応させるための対処療法に目を向けるほうが大切です。

 

 アスペルガー症候群の大きな特徴として、ひとつの物事に一度興味を持ったら、その物事に周囲が見えなくなってしまうという特徴があります。

 

 このひとつの物事に徹底的にのめり込んでしまうという特徴が、仕事において発揮されると、その分野でめきめきと頭角を現して、社会人として大成功を収めるケースもあります。

 

 周囲の方もそのような特徴を理解して、特性に合った仕事に就けるようにサポートすることが大切です。

 

アスペルガー 仕事

良き理解者を作る

 アスペルガー症候群では、自分をサポートしてくれたりアドバイスをくれたりする良き理解者を作ることが大切です。

 

 人間関係で何かまずい対応をしてしまったらそれを指摘してくれたり、苦手な部分を助けてくれたりします。私も理解者がいてくれたので、とても助かりました。

 

 また、受診の際はその理解者にも付き添ってもらい、一緒に説明を聞いてもらうとよいでしょう。

アスペルガー症候群に関する支援制度

 アスペルガー症候群の原因は脳の機能障害にあります。

 

 したがって、によって症状の軽減はできますが、完治することはできません。

 

 そこで支援制度をうまく利用することが治療のポイントとなってきます。

 

 アスペルガー症候群の支援制度はまだ十分とはいえませんが、「発達障害者支援法」の施行により、充実の兆しが見えてきています。

 

 積極的に利用しましょう。

 

自立支援医療制度

 アスペルガー症候群などの発達障害に適用される制度です。

 

 発達障害に関する医療費は原則1割負担で受けることができます。

 

ジョブコーチ支援制度

 アスペルガー症候群の人は仕事がうまくできなかったり、職場に馴染めなかったりします。

 

 ジョブコーチとはアスペルガー症候群の人が職場に馴染めるように様々な提案をする制度です。

 

 コミュニケーションの取り方や仕事環境の整備について指導してくれます。

 

 本人だけでなく、職場の上司や同僚、家族にも助言を行います。

 

アスペな大人 監修 精神科医 クラーヴァラ

ジョブコーチによる支援は障害者本人だけでなく、事業主や職場の上司や同僚、家族も対象となります。企業に対しては障害者の特性を配慮した配置や職務内容をアドバイス行います。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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