就労移行支援|就職や復職が不安な方へ
アスペな大人の中には、これから仕事を始めたい方も大勢いらっしゃるでしょう。
でも、こんな悩みを抱えていませんか?
- 就職活動がうまくいかない……
- 仕事がちゃんとできるか不安……
復職を希望する方は、以前仕事がうまくできず退職した経験があるので、次の就職が不安です。
そんなアナタをサポートするのが就労移行支援という職業訓練・就活支援サービスです。
対象者|どんな人が利用するの?
精神障害、発達障害、身体障害、知的障害などを持った方が対象となります。
もちろん”アスペな大人”も対象となります。
前の職場で遅刻が多かったり、同時作業ができなかったりして、復職や就職に不安を持っている方。
就労移行支援はそのような方のために、安心して社会に出られるようにサポートしてくれるサービスです。
サービス内容|どんなことをするの?
事業者によって異なりますが、次のようなことをカリキュラムに取り入れているところが多いです。
通っていくうちに生活リズムが整ってくるという効果もあります。
パソコントレーニング
パソコンの基礎を学びます。
ビジネス講座
敬語の使い方、名刺交換の仕方、電話対応の仕方から、スーツの選び方まで一通りのビジネスの作法を学びます。
グループワーク
ディスカッション、ゲーム、SSTを通して、社会生活に必要な集団行動の基礎を学びます。
企業実践
実際の会社を想定した訓練です。学んできたことを活かせるか実践を通して確認します。
就職相談
就職先の相談、応募書類の添削、模擬面接の実施から、面接の同行までサポートしてくれます。
定着支援
就職後、仕事がうまくいっているか、定期的に相談します。
料金|通所にいくらかかるの?
自治体が9割負担してくれます。自己負担は1割です。
さらに自己負担額は所得などによって区分されています。月額負担料金の目安は次の通りです。
- 生活保護を受給されている世帯:0円
- 前年の所得が125万円未満の世帯:0円
- 前年の所得が125万円以上、600万円未満の世帯:9,300円
- 前年の所得が600万円以上の世帯:37,200円
利用者のほとんどの方が自己負担0円で通所しています。
ただし、昼食代や交通費は本人負担となります。(なかには無料で昼食を提供してくれるところもあります)
お金に関してはあまり心配しなくてもよいでしょう。
通所期間|どのくらい通うの?
原則2年間までです。
本人の体調や事情を配慮しつつ、個別に通所期間を設定してくれるところもあります。
もちろん、就職が決まれば、そこからは通所する必要はなくなります。
しかし、定着支援のため、就職後も定期的に通所するケースがあります。
利用方法
就労移行支援事業者はたくさんありますので、通いやすいところや自分の合ったところを探してみましょう。
通院している方はまず、主治医の先生に相談しましょう。合ったところを紹介してくれるでしょう。
発達障害向け専門プログラム(ASAP)のご紹介
就労移行支援と似たような事業を自治体で行っているところがあります。
例えば、東京都立中部総合精神保健福祉センターの「発達障害向け専門プログラム(ASAP)」です。
ASAPはAutistic Spectrum disorders Assistance Programの略で、発達障害の方の特性に合わせた認知行動療法プログラムです。
ライフスキル、コミュニケーションスキル、就労に必要なスキルやマナーなどを学びます。
発達障害の方に合わせているので、”アスペな大人”の方向きのサポートサービスといえるでしょう。