冗談が通じない
私が大阪でお弁当を買った時、お店の方が「はい、500万円」と言われた時、本気でどうしようと思いました。
もちろん、お店の方の冗談なのですが、アスペな私には冗談が通じず、「そんなに高いの!?」と真に受けてしまいました。
こんな風に冗談が通じないというのも、アスペルガーの特徴のひとつです。
一緒に御飯を食べていた友人が「食べ過ぎで死にそうだ~」と言ったので、「大変だ、病院に行こう」と真顔で返してしまったこともありました。
「お前はバカだなぁ」と軽く言われただけでも、「私はバカなんだ」「頭が悪いんだ」と本気で受け取ってしまいます。
「ピンチだね」と言われれば、私の人生ピンチなんだと思ってしまいます。
あとで「あれは冗談だよ」と言われて、ホッと胸を撫で下ろしたこともあります。
マイナス方面のことに対しても、過敏に反応しがちです。
時には冗談を真に受けて本気で怒りだすことさえあります。
あなたにはこんな症状ありませんか?
「アスペ」な大人がする対策
私には言われたことを信じやすい特性があります。そのせいで冗談が通じにくいのだと思います。
対策としては、まずは何かびっくりするようなことを言われた後、相手の顔を見ることです。
笑っているのか真剣な顔をしているのか、確認しましょう。それで冗談かどうか見分けるのです。
最初のうちは難しいかもしれませんが、表情から読み取る努力や練習をすることが大切です。
決まり文句や慣用句、暗喩表現にも慣れましょう。
日本語には様々な表現があります。薄くて読みやすい辞典を買って勉強するのも楽しいですよ。SNSでも話題になった言葉選び辞典シリーズの和の感情 ことば選び辞典がおすすめです。
「アスペ」な大人への接し方
アスペな大人には冗談が通じないことが多くあります。
「顔が広い」といった慣用句を理解することも苦手です。
相手が「びっくりして2メートルくらい飛び上がったよ」と誇張した冗談を言ったとしても、私はそれを真に受けて、「すごい、オリンピック出られるね」と大まじめに返してしまったりします。
もし冗談を言う時は、「これは冗談なんだけどね」と前もって言うとよいでしょう。
そして、明らかに冗談だと分かるような表情をしてあげてください。
冗談が本気かどちらか分からないような表情で言われるのが一番混乱します。
冗談を言った後、アスペな大人から、「なんでそんなこと言うの?」と反発されることもありますので、「決り文句みたいなものだから、深い意味はないんだよ」と教えてあげてください。
ただ、これだけ気を使うくらいなら、冗談の類は言わないほうが賢明かと思います。
普通の方からすると、「これこそ冗談なのでは?」と思うかもしれませんね。