知能検査の結果だけで診断が決まらない例
知能検査はアスペルガーの診断において大きなウェイトを占めます。
しかし、知能検査の結果だけで診断は下されません。
例えば、知能検査にて、「照会」の意味は何ですか?という質問をされたとします。
その人は学歴もあり、勉強もできますが、回答に時間がかかったり、何回も言いよどんだりしました。
でも、知識はあるので、時間はかかるけども正解しました。
そのため、知能指数の点数は高く、発達障害の方に現れる凸凹グラフ(項目ごとに著しい偏りがあるグラフ)にもなりませんでした。
知能検査の結果だけ見ると、この方は健常者ということになります。
しかし、回答に時間がかかることや回答中の様子を見て、総合的に判断して発達障害と診断されました。
こんなふうに、アスペルガーなどの発達障害は知能検査の結果だけでは診断されないことがあるのです。