アスペな大人-治療について

知能検査の結果だけで診断が決まらない例


 知能検査はアスペルガーの診断において大きなウェイトを占めます。

 

 しかし、知能検査の結果だけで診断は下されません。

 

 例えば、知能検査にて、「照会」の意味は何ですか?という質問をされたとします。

 

 その人は学歴もあり、勉強もできますが、回答に時間がかかったり、何回も言いよどんだりしました。

 

 でも、知識はあるので、時間はかかるけども正解しました。

 

 そのため、知能指数の点数は高く、発達障害の方に現れる凸凹グラフ(項目ごとに著しい偏りがあるグラフ)にもなりませんでした。

 

 知能検査の結果だけ見ると、この方は健常者ということになります。

 

 しかし、回答に時間がかかることや回答中の様子を見て、総合的に判断して発達障害と診断されました。

 

 こんなふうに、アスペルガーなどの発達障害は知能検査の結果だけでは診断されないことがあるのです。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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