アスペルガー症候群の薬は症状をおさえるもの
アスペルガー症候群は薬で治る病気ではありません。
あくまで症状を和らげるために薬を使います。
薬を使うことで、脳の機能を補助したり、感情変動のしやすさやストレス耐性の低さを改善できます。
薬は医師の処方の通りに飲みましょう。
また、アスペルガー症候群では薬による治療だけでなく、心理療法(カウンセリング)や認知行動療法を合わせて行ったり、デイケアなどで社会行動を学んでいくことも大切です。
アスペルガーの症状を軽減する薬
アスペルガーを根本的に治す薬はありません。
しかし、うつ病や不安障害といった二次障害を含めた症状を軽減する薬が、アスペルガーの治療ではよく使われます。
抗うつ薬
アスペルガー症候群の二次障害としてうつ病が現れることがあります。
抗うつ薬は、気分の落ち込みや不眠といったうつ病の症状を軽減します。
抗うつ薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という種類の薬がよく使用されます。
また、うつ病の症状だけでなく、発達障害にも有効だとされています。
抗精神病薬
統合失調症で使われる薬ですが、アスペルガー症候群でも使われることがあります。
興奮や攻撃性などを鎮静させる効果があります。
気分安定薬
不機嫌や興奮、パニックなどの気分の波を安定させる効果があります。
生活のリズムを取り戻すことが期待できます。