退屈に耐えられない
あるビジネスセミナーに参加したときのことです。
何十人という人が静かに聴講しています。
私はだんだん退屈になり、あくびをしたり、「あきた・・・」などとつぶやきだしたり、隣の面識のない人に「ねえねえ」と話しかけたりしました。
もちろん、周りの人は白い目で私を見ていますが、私はお構いなしに続けます。
挙げ句の果てに、私は、「つまらない、帰る!」と席を立って出ていってしまいました。
雰囲気はぶち壊しです。
「知らない人の話を聞いても面白く無い」「時間の無駄だ」こんな風に思っていました。
振り返ってみると、大変恥ずかしく、ご迷惑をおかけして、大変申し訳なく思います。
アスペルガーの特徴として、興味が無いものに向き合うことができず、退屈に耐えられないというものがあります。
普通の方なら、我慢できるのでしょうが、アスペな私の場合、退屈に縛られると、
- 気分が悪くなってくる
- 体が重くなってくる
といった、身体的な影響が出てきてしまい、ひどいときは倒れこんでしまうこともありました。
あなたにはこんな症状ありませんか?
「アスペ」な大人がする対策
退屈な場に行かないようにしましょう。
友達から映画に誘われたら、その映画が自分の趣味に合うかどうか良く調べましょう。そして自分に合わないようなら断りましょう。
無理に付き合ったあげく、退屈を顕にして、友達に不快な思いをさせるよりずっといいです。
しかし、プライベートの用事は断ることは簡単ですが、仕事の場合はなかなか断れません。
例えば、会社があなたのスキルアップのために用意したセミナー。
あなたに興味がなくても、参加しなくてはなりません。
退屈しないためにも、目的意識を持って臨むことが大切です。
セミナーに参加することで、どういったスキルを身につけるのか、よく確認しましょう。分からなければ、そのセミナー参加を命じた上司に聞いてみましょう。
調べるうちに興味がわいてきて、最後まで楽しみながら参加できるようになるはずです。
「アスペ」な大人への接し方
アスペな私は、退屈に耐えられなくなることがしばしばあります。
「飽きた・・」などと言ったり、落ち着きがなくなってきたら、もう限界なんだなと思ってください。
その場の雰囲気にあわせて、退場を促したり、別の話題をふってあげたりして頂けると助かります。
これがまだ遊びやゲームだったら飽きてしまっても問題ないのですが、仕事や授業で同様のことをしてしまったら大変です。
自分にとってつまらない仕事は途中で投げ出してしまったっり、興味のわかない授業は退屈で寝てしまったりします。
そのため、仕事の評価が下がったり、単位が足りなくて留年なんてこともありえます。
そうならないためにもアスペルガー症候群の適切な治療と対策は大切です。