人よりも物に興味を示す
アスペルガー症候群の大きな特徴に、人より物に興味を示すというものがあります。
この特徴は幼少の頃から目立って現れます。
私にも覚えがあります。
5歳だったと思います。
祖父がおもちゃを買ってくれました。
ロボットのようなもので、2つ1組になっており、誰かと対戦して遊ぶおもちゃでした。
ところが私はそのおもちゃには目もくれず、そのおもちゃが入っていた箱ばかりに興味を持ちました。
人と遊ぶことに興味がわかなかったのです。
私は箱に絵を書いたり、折り紙を貼ったりして、何かに見立てたりして、ひとりご満悦でいたと思います。
祖父が「せっかく買ったのに・・・」と残念そうな目をしながら言ったのを覚えています。
また、トランプを使って1人で遊んだりしていました。
トランプを2つの山に分けて、1枚ずつめくって勝負をし、勝った方の山に乗せるなどといったルールを作って、一日中1人で遊んでいました。
友達と会話したり遊んだりすることにそれほどの価値を感じていませんでした。
本を読んだり、都道府県の県庁所在地を覚えたりすることに夢中になっていました。
いま思い返すと、アスペな要素がたくさんありました。
私は大人になって生きづらさを感じたり、日常生活に支障が出てきたので、医師に相談しました。
もし自分がアスペルガー症候群ではないかと思う方は、幼いころの行動を思い返してみるとよいでしょう。
実際に、医師の診断の際にも役に立ちます。