アスペは大人になってから気づくことも多い
アスペルガー症候群においては、子供の頃にはその症状に気づかなくて、大人になってから気づくというケースが多いです。
なぜなら、アスペルガー症候群は知的障害や言葉の障害を伴わないからです。
むしろ、学業に関しては標準以上であることも多くあります。
このため、子供の頃はアスペルガー症候群だと気づきにくいのです。
性格にちょっとワガママな面がみられても、成績優秀なので特に問題なく見られます。
また、コミュニケーションの面においても、多少自己中心的な言動が目立ったとしても、子供だからと大目に見られたりもします。
しかし、アスペルガー症候群に気づかないことが仇となり、「なぜか友だちができない」「なぜか周囲と行動が一緒にできない」といった”なぜか”を生み出すようになります。
それが一層生きにくさを助長していくのです。
症状に気づかれないアスペルガー症候群の子供は、悩みを抱えながら成長していくことになります。
問題なのは大人になると、このアスペルガー症候群の特性が露呈していくことです。
学校の成績が優秀なだけでは、仕事はうまくできません。
スケジュール管理、コミュニケーション、場にふさわしい対応など、社会人として必要なスキルがなければ、仕事では通用しないことがよくあります。
仕事以外でも家事や恋愛・結婚といった場面でも問題が現れます。
このようなことから大人になってから専門医に行って、アスペルガー症候群と診断されるというケースが多くあります。
私もそうでしたが、大人になってからも生きにくさを感じるようなら、専門の医療機関で診てもらうようにしましょう。
それが解決の第一歩です。