アスペルガー症候群にまつわる体験談

 

アスペルガー症候群で入院治療が必要なケース

2018/03/16更新

 アスペルガー症候群でも入院が必要なケースが存在します。

 

 アスペルガー症候群から派生して発症するうつ病や不安障害などの症状。

 

 それを抑えるために薬を飲まなければならないのですが、患者さんによっては、家にいると薬を飲まない人がいるのです。

 

 そんな方に決まったとおりに薬を飲ませるために入院治療を施すことがあります。

 

 看護師の方の体験談を紹介します。

【体験談】アスペルガー症候群の患者さんに勇気づけられた話

 私が精神科で看護実習をしていた時の話です。担当していた患者さんはアスペルガー症候群で入院治療を行っていました。

 

 患者さんは20代前半の女性の方です。病気に向き合う姿が今でも目に浮かびます。

 

 精神科に入院している理由は、アスペルガー症候群の派生症状であるうつ状態を軽くするための投薬をコントロールするためでした。家にいると、薬をきちんと飲まなかったのです。

 

 年齢が近いことから私が担当になりました。患者さんは周りの人から理解してもらえない孤独感を持っていました。症状の影響のせいか、あらゆる行動に時間がかかっていたのが印象的でした。

 

 本人は無意識なのか、両手を動かしながらぼんやりと考え事をしていたり、子どものころの自閉症のような状態になったりすることも少なくありませんでした。

 

 患者さんの気持ちに沿った看護が上手くできず、私はよく教務主任の先生に注意を受けていました。そんなある時、患者さんがすっと私の横に座り、遠くの景色をみながら私に笑顔をくれました。黙っているだけでしたが心が癒される気がしました。

 

 どうしてあのときただ横に座ってくれたのか、アスペルガー症候群の文献を読んでも理解できませんでした。

 

 その患者さんは健康な私に対して慰めようとしてくれたのでしょう。そんな不器用さもアスペルガー症候群の症状といえるのかもしれません。周りから理解してもらえないという苦悩をかかえていても、その時だけは穏やかで優しい笑顔を見せてくれました。

 

 私より悩みが多いと思うのに、それを表に出さないで、相手を癒す力を持つ彼女。そのおかげで今でも落ち込んだ時は同じように温かい笑顔を出せるように気をつけています。今ではどんな事が起きても穏やかでいられます。アスペルガー症候群や自閉症についても興味が湧き、当事者の会や家族会にも参加させてもらっています。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

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