アスペルガーコラム

 

中高年の発達障害・アスペルガー

2018/08/15更新

 発達障害で来院された55歳男性Aさんのエピソードです。

 

 Aさんは大学を卒業後、無事就職。

 

 ところが、段取りが悪かったり、柔軟性がなかったりして、まわりの足を引っ張ってしまう存在になってしまいました。

 

 他にも「しゃべるのが遅い」「時間感覚が鈍く、仕事がきちんと終わらない」といった特性が顕著にあらわれてしまい、大きなミスを繰り返すことに。

 

 すっかり仕事ができない人とレッテルを貼られてしまったAさん、とうとう会社をやめてしまいます。

 

 そして社会が怖くなり、家に引きこもってしまいます。

 

 親に面倒を見てもらいながら、簡単な仕事の手伝いや家事の手伝いをしていましたが、20年余を経て、Aさんの親がAさんを連れて病院にやってきたのです。

 

 診察したところ、こんな所感を持ちました。

 

  • 言葉が出てくるまで時間がかかるが、ちゃんと答えることはできる。
  • 途中で口を挟むとフリーズしてしまう。
  • アスペルガーの特性が強くでている。
  • 計算ができないが国語はできる。LDの要素はあるが、そこまで重篤ではない。

 

 おそらく、仕事をしていた若い頃から同じような状態だったのだと思います。

 

 現代になって来院したことにより、発達障害として診断が下りました。

 

 手帳をもらうよう指示も出しました。今後の人生への糧になればと思います。

アスペな大人 監修 精神科医 クラーヴァラ

 Aさんが働いていた当時は、大人の発達障害の理解を得られることは少なかったのです。
 現在では理解が進み、発達障害として診断が下りました。
 中高年の方で同じような状況のかたがいるかも知れません。
 生きづらさを感じているようなら病院で診てもらいましょう。
 

 

 

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援


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