乳幼児期でのアスペルガー症候群の特性の現れ方

乳幼児期でのアスペルガー症候群の特性の現れ方

 乳幼児期でもアスペルガー症候群の特性を確認できることがあります。

 

生後すぐ

 生後すぐでは普通の赤ちゃんとほとんど変わらないと思ってよいでしょう。

 

 たまに発達障害の赤ちゃんには次のような症状が現れることがあります。

 

  • おなかがすいた時やおむつが濡れた時でも泣かない。
  • ベッドで寝かされてもぐずったりせずにおとなしい。

 

 これらが現れたとしても発達障害であるとは限りません。

 

 症状の現れ方はさまざまなので、この時期の症状はあまり参考にしないほうがよいでしょう。

 

2歳~3歳頃

 2歳前後になると、「どこか他の子どもと違っているなあ」と気になります。

 

  • 言葉を話さない。
  • 親に共感を示さない(パパ、ママと呼ばない)。
  • ひとりで遊ぶのが好き。ひとりにされても泣かない。
  • 一つのもの(おもちゃ)だけで遊び、それを始めると他のことに興味を示さない。
  • 視線を合わせない。
  • 眠らない。
  • 偏食。

 

発達障害 幼児 赤ちゃん

 

3歳~4歳頃

 成長するとさらに症状がはっきりしてきます。

 

  • 言葉を覚えない。
  • 他人と交流したがらない。
  • こだわりが強くなる。
  • すぐに癇癪を起こす。

 

 3歳児健診では、アスペルガー症候群を含む発達障害の検査も行います。

 

 親は子どもの様子を聞かれたりします。

 

 子どもに対しては、名前や年齢など簡単な質問への応答、色の認識検査など、簡単な発達検査を行います。

 

 また、健診会場での子どもと親との関わり、または他の子どもとの関わりを観察されることもあります。

 

 この3歳時健診で発達障害の傾向があるかを把握できます。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

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 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

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 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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