対人関係を築くのが困難
アスペルガー症候群の特性には、対人関係を築くのが困難というものがあります。
良好な対人関係を気づくことは社会生活をするうえで必要なことです。
しかし、アスペルガー症候群の方にはこれが難しいため、社会性が身につきにくいのです。
具体的な特徴には次のようなものがあります。
- 相手のことを考えず、自分のペースで行動する。
- 一方的に話す。
- 視線を合わせない。
- TPOに合わせた服装や言動をしない。
- 人の表情を読めない。
- 相手の意図を察することができない。
このような特徴があるため、配慮が足りない、自分勝手、マナーやルールを守らない人などと見られてしまい、相手を怒らせたり、敬遠されてしまったりします。
いわゆる”コミュ障”として表面化することも多い
このようなコミュニケーション不全により、周りの人からはいわゆるコミュ障とレッテルを貼られてしまうことも少なくありません。
コミュニケーション不全は双方のちょっとした工夫で治ることもあります。
しかし、アスペルガー症候群の人の場合は、脳の機能障害による特性ですので、完全に治ることはありません。
また、安易にコミュ障と決めつけてしまうことで、本当の原因であるアスペルガー症候群に気づかない危険性もあります。
人と親しくなりたい気持ちがない
そもそも、アスペルガー症候群の人は、人と仲良くなりたいという気持ちを持っていません。
孤立していても、寂しくもなく苦痛も感じません。
この傾向は子供のころから見られます。
大人になると社会性が求められるので問題になってくるのです。
また、アスペルガー症候群の特徴的な対人関係にはいくつかのパターンがあります。
タイプを知っておくことで、アスペルガー症候群の理解が深まります。