統合失調症
統合失調症は考えをつなぐ働きが失調する病気です。
統合失調症は、幻覚や妄想、会話が難しい、感情の起伏がないといった症状が特徴的です。
興奮状態になって奇異行動をしたりする人もいれば、ひきこもりになる人もいます。
特に話がまとまらなかったり、発想が飛躍したりする症状はアスペルガー症候群の症状と似ています。
そのため、アスペルガー症候群の人が統合失調症と誤診されることも少なくありません。
統合失調症とアスペルガー症候群の違い
以下に、統合失調症とアスペルガー症候群の特徴的な違いを紹介します。
幻聴におけるアスペルガーと統合失調症の違い
アスペルガーの人
突然、記憶を思い起こすことがあります。
それが幻覚の一種である幻視と間違われることがあります。
統合失調症の人
統合失調症の人は、「死ね」「食べるな」「やめろ」といった声が聞こえる幻聴が多く現れます。
妄想におけるアスペルガーと統合失調症の違い
アスペルガーの人
いやな記憶を突然思い出すことがあります。
それが妄想に間違われることがあります。
統合失調症の人
幻聴が原因で、被害妄想を引き起こします。
会話が難しいことについて、アスペルガーと統合失調症の違い
アスペルガーの人
関心のあることにしか興味がわかないため、会話が脱線しやすくなります。
統合失調症の人
思考がうまくまとまらず、話していることが支離滅裂に受け取られます。
感情の起伏がないことについて、アスペルガーと統合失調症の違い
アスペルガーの人
感情の表し方がよく分からないので無表情になります。
統合失調症の人
症状が進むと内に引きこもるようになり、そのため表情が乏しくなります。