「アスペ」な大人

対人関係を築くのが困難

 アスペルガー症候群の特性には、対人関係を築くのが困難というものがあります。

 

 良好な対人関係を気づくことは社会生活をするうえで必要なことです。

 

 しかし、アスペルガー症候群の方にはこれが難しいため、社会性が身につきにくいのです。

 

 具体的な特徴には次のようなものがあります。

 

  • 相手のことを考えず、自分のペースで行動する。
  • 一方的に話す。
  • 視線を合わせない。
  • TPOに合わせた服装や言動をしない。
  • 人の表情を読めない。
  • 相手の意図を察することができない。

 

 このような特徴があるため、配慮が足りない、自分勝手、マナーやルールを守らない人などと見られてしまい、相手を怒らせたり、敬遠されてしまったりします。

 

対人関係を築くのが困難

 

いわゆる”コミュ障”として表面化することも多い

 このようなコミュニケーション不全により、周りの人からはいわゆるコミュ障とレッテルを貼られてしまうことも少なくありません。

 

 コミュニケーション不全は双方のちょっとした工夫で治ることもあります。

 

 しかし、アスペルガー症候群の人の場合は、脳の機能障害による特性ですので、完全に治ることはありません。

 

 また、安易にコミュ障と決めつけてしまうことで、本当の原因であるアスペルガー症候群に気づかない危険性もあります。

人と親しくなりたい気持ちがない

 そもそも、アスペルガー症候群の人は、人と仲良くなりたいという気持ちを持っていません。

 

 孤立していても、寂しくもなく苦痛も感じません。

 

 この傾向は子供のころから見られます。

 

 大人になると社会性が求められるので問題になってくるのです。

 

 また、アスペルガー症候群の特徴的な対人関係にはいくつかのパターンがあります。

 

 =>アスペルガーのタイプ

 

 タイプを知っておくことで、アスペルガー症候群の理解が深まります。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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