行動の強いこだわり
アスペルガー症候群の特性の一つとして、行動の強いこだわりがあります。
興味や行動の範囲が極端に限定されています。
強いこだわりのため、予測が苦手だったり、変化を嫌ったりします。
これは想像力の欠如に直結します。
柔軟な考えができず、不足な自体にも対処できなかったりするので、仕事や家事でも苦労することが多いです。
具体的な特徴には次のようなものがあります。
- 予定外のことが起こると混乱する。
- 物の位置、道順、手順などにこだわり、ちょっとでもずれることに抵抗がある。
- 興味のあることには時間を忘れるほど集中し、知識も詳しいが、応用は効かない。
このような特徴のため、頑固者だと思われたり、マイペースで自分勝手と思われたりします。
柔軟性に欠け、臨機応変な行動をとれないので、安心して仕事を任せられません。
生活にも支障がでる
こだわりが強すぎることで生活にも支障がでてきます。
全てのお金をつぎこんでしまうほど趣味にはまったり、毎日の習慣がちょっとでもずれるとパニックを起こしてしまったりします。
常同性につながる
行動の強いこだわりは「常同性」につながります。
同じ行動を繰り返すというものです。
道順にこだわるのもその一つの現れです。
いつもの道が工事中で通れないと、目的地に着けないのではと不安になり、パニックに陥ることもあります。
仕事においても同じ手順を踏むことにこだわります。
少しでも違ったやり方をすると失敗するのではないかと不安になるのです。
まじめに集中するという面では良いのですが、新しいやり方を受け入れることが難しく、効率化の妨げになることも少なくありません。
座席や物の位置にもこだわりがあります。
いつも同じ席に座ることにこだわります。
先に誰かに座られていると、言い争いになることもあります。
また、自分の物がちょっとでも移動されると、激しく憤りを感じ、トラブルに発展することもあります。
こういった人が上司になるとモラハラ(精神的DV)につながってしまうこともあります。