アスペルガー症候群にまつわる体験談

 

感情が爆発して批判ばかりしてしまう

2017.11.6更新

 

30代女性、当時20代

 

発病までの背景

 私の家庭はごく一般的なものでした。介護士の母と、サラリーマンの父。父の年収もそれなりに安定し、ご近所さんと比べても大きな一軒家。私は三姉妹の長女なのですが、母の意向で週に5日、それぞれ別々の習い事に行っていました。

 

 自分ではアスペルガーっぽい経験を自覚したことはありませんでしたが、今思えば集中できるものとそうでないものの差がかなり激しかったように思います。

 

 しかし、大人になって始めた趣味のダンスによって、人生が大きく変わることになりました。

 

大人になって現れたアスペルガー症候群の症状

 学生時代に趣味で始めたストリートダンス。一度ハマるととことん突き詰めたくなる私は、社会人になってからというものダンススクールに通い詰めるようになりました。

 

 そこで年齢の近い女性のインストラクターと大きくぶつかったことがきっかけで自分の症状を自覚するようになりました。そのきっかけとは、「もしかして何か病気かもしれない、一度病院に行こうよ」という一言でした。

 

 最初は言っている意味が分からず只々ムカムカするばかりでしたが、そうこうしているうちに交流のあった他のダンサーやインストラクターにも同じように思われていると知らされることに。どうやら私は自分が一旦気になり始めたことに激しく固執し、人と自然な会話やコミュニケーションが取れないようでした。

 

 直接話している時はまだ普通なのですが、メール等の文面でのやりとりになると感情が爆発してしまいがちなのです。人を驚かせるような長い文章を書き、しかも否定的なものや批判的なことばかり書いてしまうのでした。

 

私が行った治療

 そこで初めて赴いたのは、当時住んでいた県にあるメンタルクリニック。当時は一人暮らしだったため、病院に行くことは親にも言わず、ただただ不安を抱えて扉を叩いたことを覚えています。

 

 そこではとにかく、今までの生い立ちや自分自身が不安だなと思うこと、疑問に思うことなどを聞かれ続けました。医師の方は比較的しっかりと話を聞いてくれるタイプの方で、しかも同性だったこともあり安心しました。

 

 帰り際、何かあったときのために携帯電話の番号を教えて欲しいと何気なく言うと、笑って「大丈夫、不安に思うことはありません」と言われました。今思うと、医師に連絡先を聞くなんて発想がもはや普通ではなかったのかもしれません。

 

 後日、自分がアスペルガー症候群だと告げられました。とにかく、他人に何故冷たい態度を取られるのか。長い間悩んでいた理由が自分の病気にあったことを知り、落ち込むというよりむしろ安心しました。

 

その後

 現在、必要に応じて安定剤や睡眠剤を使用しながら生活しています。

 

 治療をしていく中で自分の中身が大きく変わった自覚はありませんが、自分の思考回路の特徴や、シチュエーションに応じた返事、人との距離の測り方などを意識して生活しています。

 

 私がこれから気をつけるべきことは、人に過剰に深入りしないことです。いつもそれが原因で悲しい思いをしたり、怒りが生まれたりしていたことを知りました。迷惑をかけないようにというよりも尚、自分自身をもっと大切にするために他人との関わり方を考える。そんなふうにして生活していこうと思います。

この体験談から学べること

人との距離感がわからない

人と必要以上に積極的に関わりたがるタイプのアスペルガーを積極奇異型アスペルガーといいます。
他にも人との関わり方の特徴によって受動型アスペルガーや孤立型アスペルガーというものに分類されることもあります。
いずれにせよ、人との関わり方はアスペルガーにとって重要なファクトです。診察の際、お医者さんはそのあたりをよく診ますので、距離感がわからないことについて、包み隠さず伝えるとよいでしょう。
アスペルガーのタイプ

アスペルガー症候群の診断や治療は専門の医療機関にてお受けください。 =>アスペルガー症候群の大人が行く病院

 

感情が爆発して批判ばかりしてしまう関連ページ

息子がアスペルガー症候群と診断されました
アスペルガー症候群にまつわる体験談を紹介します。受診や治療の参考にしてください。
どうもおかしいと感じていたところアスペルガー症候群だと判明した
アスペルガー症候群にまつわる体験談を紹介します。受診や治療の参考にしてください。
お付き合いしていた人がアスペルガー症候群でした
アスペルガー症候群にまつわる体験談を紹介します。受診や治療の参考にしてください。
アスペルガー症候群の幼馴染
アスペルガー症候群にまつわる体験談を紹介します。受診や治療の参考にしてください。
彼氏がアスペルガー症候群です
アスペルガー症候群にまつわる体験談を紹介します。受診や治療の参考にしてください。
アスペルガー症候群であることを自覚したおかげで以前よりも楽に
社会に出てからは空気が読めないというのが想像以上に障害となることが多かったのです。そこで初めて自分でも少しおかしいと考え、病院で相談することにしたのです。
同僚がアスペルガー症候群です
アスペルガー症候群を身近で知ることができました。職場の同僚の中にアスペルガー症候群の診断を受けていた人がいたのです。
アスペルガー症候群は社会に出てから苦労する
アスペルガー症候群は一つの事に集中すると周りのものが全く気にならないという性質があります。そのため、社会に出てから一般企業で働く際、仕事の優先順位を決めることができません。
アスペルガー症候群として社会に適応して生きていく
アスペルガー症候群であっても「たいしたことないよね」と受けとめられてしまうのがアスペルガー症候群の現状です。
アスペルガー症候群ではないかと心配した両親が病院を勧めてくれた
私を見て心配した両親が健康本や医学書を読み、私がアスペルガー症候群ではないかと疑い、病院で受診することになりました。
私なりのアスペルガー症候群との向き合い方
「アスペルガーだから治らない」と諦めてはいけません。症状の改善、および生活や仕事の質向上を治療の目標に置くと良いでしょう。
アスペルガー症候群を疑った友人が私の背中を精神科へ押してくれた
私のことをアスペルガー症候群ではないかと指摘したのは、医療に詳しい私の親友でした。
アスペルガー症候群の患者さんに勇気づけられた話
落ち込んでいる私の隣に患者さんがすっと座り、笑顔をくれました。
英会話教室の同僚がアスペルガー症候群でした
かつて務めていた英会話教室には30代のアメリカ人男性の先生がいました。彼のレッスンや行動に周囲は大変悩まされました。
同学年の子が急な予定変更に暴れだした
私の通っていた中学校には特別学級がありました。そこには様々な障害を抱える生徒たちが在籍していました。
アスペルガー症候群の同僚を周りのみんなでサポートした
私が営業マンとして働いていた時、同じ部署にあまり仕事ができない20代後半の男性がいました。
父がアスペルガー症候群でした
父が典型的なアスペルガーでした。当時はアスペルガーという言葉もなかった時代で、身勝手な父の行動には本当に悩まされました。
かけっこのピストル音が苦手な幼稚園の男の子
私が保育園に通っていた頃、クラスメイトにアスペルガー症候群の男の子がいました。
ぐちゃぐちゃに触ってから食べる私の子ども
2歳前から様々なこだわりが目立ってきて、所構わず泣き叫び本当に大変な毎日でした。
幼い弟は早くからアスペルガーと診断されました
私の弟はまだ物心がつく前にアスペルガーと診断されました。
娘がアスペルガー 注意しつつ個性を大事にしています
我が家の次女は、アスペルガー症候群の傾向があります。私の父が典型的なアスペルガーで、私自身もアスペルガー的な思考を理解できる部分があるので、ああこの子もそうか…と幼少期から気が付くことができました。
アスペルガーの友人は幼稚園のころに色々対処してもらった
友人がアスペルがー症候群と診断されたそうです。保育園に通って集団生活をしてからその症状が顕著に現れたそうです。
アスペルガーの息子を自活できるようにした
息子がアスペルガーで、現在も治療中です。
アスペルガー症候群の体験談「カウンセリングと服薬でゆっくりと改善を目指していく」
私は現在フリーターをしております。定職についたことは一度もありません。なぜなら他人の言葉や感情をうまく読み取れず、すぐにいざこざを起こしてしまい、仕事を辞めてしまうからです。
アスペルガー症候群の体験談「冷たい人間と認識されイジメを受けてきた」
子供時代には友達ともちろん遊んでいたのですが、私は子供時代から友達が怪我をしたり泣いているのを見ても、「友達が泣いている理由や痛がっている理由」がよく分からず、友達をほったらかしにして遊んでしまう事がよくありました。
アスペルガー症候群の体験談「カウンセラーと対策を構築していった」
一言にアスペルガー症候群といっても、個々で症状には差があります。私の症状にあった対処療法をカウンセラーと共に「こういうケースでは、こうしてみましょう」という感じで考えていきました。
アスペルガー症候群の体験談「同級生に怪我を負わせてしまった」
私は小学5年生の時に、私の事をイジメていた同級生の子にひどい怪我を負わせてしまいました。警察、児童相談所に連れられて行き、最終的には児童相談所経由で埼玉県内の精神病院の小児精神科に親に連れられて行きました。
アスペルガー症候群の体験談「同じ病気で苦しむ人達を知り、頑張ろうと思った」
私の今までの行動が、アスペルガーの症状に似ていると友達から指摘を受けました。そして、私はインターネットで調べ、自分の体験がアスペルガーと似ていることに気づきました。それをきっかけに病院で治療をしようと思ったのです。
アスペルガー症候群の体験談「治療しながら自分にできることを探していく」
私は身内に発達障害やアスペルガーの症状がある人がいませんでした。そのため、子供の頃は周りの人達に「あの子は変わった子供だ」くらいに思われていたようです。
アスペルガー症候群の体験談「治療を放棄し周りのサポート任せにしてしまった」
子供の頃から人と関わるのが苦手で、友達関係は非常に狭かったです。同年代の子供と一緒に遊ぶときも、子供たちの輪から自然に一人だけふらりと離れてしまい、関わりを避けることが多かったです。
アスペルガー症候群の体験談「ソーシャルスキルを学んで改善した」
良く知っている知人ですが、本人の特徴はアスペルガーだと言われなければ分からない程度で、そこまで普通の人との違いは感じませんでした。ですが、やはりちょっと変わってるなと感じた事はあります。
アスペルガー症候群の体験談「出来る範囲で頑張るよう考えが変わった」
医師から紹介してもらった、心理カウンセラーのイベントや講義に参加し、対処法を学び始めました。症状と上手く付き合えば普通の人と同じように仕事も恋愛も出来ることを教わりました。
アスペルガー症候群の体験談「私に起きたアスペルガーの症状や行った治療方法」
私に起きたアスペルガーの症状や行った治療方法を紹介します。
アスペルガー症候群の体験談「上司や同僚に病気を理解してもらった」
私が大人になってからアスペルガー症候群の傾向を強く感じるようになりました。仕事では上司から指示を受けても、具体的に手順を説明してくれないと仕事をすることが出来ませんでした。
アスペルガー症候群の体験談「診断されたことが新しい生き方のきっかけとなった」
アスペルガー症候群と診断されて困惑しました。でもこうして診断されたことが、自分らしく生きていくヒントになったのです。
アスペルガー症候群の体験談「お金の管理ができない」
就職して給料をもらうようになってから、自分がいくらもらっているのは全く把握出来ていませんでした。
アスペルガー症候群の体験談「治療と転職で症状が安定した」
治療のおかげで、比較的安定した気持ちで過ごすことができています。以前の職場は接客業でしたが、現在はウェブデザイナーとして働いています。
アスペルガー症候群の体験談「出産してから症状が辛くなった」
仕事は辞めて専業主婦になりました。とてもラクで内心ホッとしていました。しかし、妊娠出産して状況は一変しました。
アスペルガー症候群の体験談「自分にあった仕事のスタイルを見つけた」
雇用の場で労働者としてのカタチで働くスタイルを辞めました。その代わり、自営業者としての仕事場を立ち上げました。
アスペルガー症候群の体験談「大学のサークルが救いとなった」
救いになったのは、近所の大学のサークルに入ったこと。みんな良い人で、「自分は嫌われないこともあるんだ」と自信になりました。
アスペルガー症候群の体験談「40歳の長男の話」
40歳の長男の話です。
アスペルガー症候群の体験談「希望を持って投薬治療している」
抑うつ状態を治すための薬<をもらい、気持ちを前向きにすることに成功しました。この投薬治療によって、日常生活が過ごしやすくなりました。
アスペルガー症候群の体験談「自分の症状に合った治療を施してくれた」
アスペルガー症候群を含めた発達障害の症状は本当に人それぞれですので、その人の症状や性質に合わせた治療法を医師と共に考えていくことが大切だと思います。
アスペルガー症候群の体験談「トラブルを起こさない環境を作った」
アスペルガー症候群は病気では無く脳の性質だと知ってからは、出来るだけトラブルを起こさない環境作りを努力しました。
アスペルガー症候群の体験談「アスペルガーを烙印と捉えずに自分を知るきっかけにする」
アスペルガー症候群というのは、私にとって、烙印のようなものだと感じていました。でも、診断名が付いたことで、少し気が楽になったようにも感じます。
アスペルガー症候群の体験談「お医者さんに何でも話すことで改善に向かった」
アスペルガー症候群を治す直接的な薬はありません。月に2回程度、メンタルクリニックを訪れ、生い立ち・辛い会社員生活のことを赤裸々に話し、開放感を覚えました。
アスペルガー症候群の体験談「完治する病気ではないけれど……」
アスペルガー症候群の症状は根本的に治すことはできませんが、自分自身で状態を理解し、それを伝えることで、周囲から理解を得られると教えていただきました。
アスペルガー症候群の体験談「離婚を機に自分の症状に向き合うようになった」
離婚してから自分で自分のことが許せなくて毎日苦しみました。しかし、元に戻ることはないという現実を受け止め、どうすれば人とうまくやっていけるのかを考えるようになりました。
アスペルガー症候群の体験談「診断を受けてから優しくなった」
薬を飲みだしてからは少しずつ夜も昼も眠れるようになりました。子供たちも私を心配してくれる様な様子を見せてくれるようになりました。それから半年位でしょうか、不思議とイライラが治まって行き、子供たちにも「優しくなった」と言われる様になりました。
アスペルガー症候群の体験談「不思議ちゃんといわれた私の悩み」
私は小さい頃からよく”不思議ちゃん”と言われていました。見た目は真面目で、実際、勉強熱心でもありました。
アスペルガー症候群の体験談「アスペルガーっぽい後輩を思いやることが改善に繋がった」
Webデザイナーとして働いています。そこにはアスペルガーっぽい後輩がいます。通常の人とは物の捉え方が違いますから、私なりに配慮して向き合うことを意識してます。
アスペルガー症候群の体験談「適切な処方薬により症状を抑えられた」
小さい医院でしたが、お医者さんはとても面倒を良く見てくれる人で、「薬を飲む治療法もあるけれど、嫌だったら、別の方法で」と選択肢をくれました。
アスペルガー症候群の体験談「人それぞれの考え方があることを理解できた」
子どもの頃は自分としては、何故だか理由もなくよく注意をされていたように思います。決まり事が自分の中で多数あって、みんなとは少し違う決まり事もあるようには感じていました。
アスペルガー症候群の体験談「薬や認知行動療法で改善した」
アスペルガーについては特に薬は処方されず、自分の行動を見直すための認知行動療法というものを行いました。
アスペルガー症候群の体験談「アスペルガーを個性として捉え努力していく」
アスペルガー症候群は薬で治るというものではなく、生まれた時から持っている性質だということをお医者さんから聞いて、すごくショックを受けました。
アスペルガー症候群の体験談「自分がどんな障害なのか分かり安心感を覚えた」
私は色々な検査をした結果、「大人のアスペルガー症候群」だということを教えられました。私はショックを受けるかと思ったのですが、自分がどんな障害を持っているのかわかったので、むしろ安心感を覚えました。
アスペルガー症候群を抱える弟を支えながら見守っています
小さい時には、親も私も弟の事を、ただ気性の激しい、そして気難しい子供という認識で捉えていたのですが、高校生へと成長してくると人とのコミュニケーション能力がひどく欠落している事に気づきました。学校では友人が一人もおらず、毎日学校と家の往復だけであとは部屋にこもっているのです。
医師が私の話をなんでも肯定的に聞いてくれた
問題を抱えつつもなんとか社会生活ができているのは、かかりつけの医師のおかげだと思います。
集団行動が苦手で子供の頃から悩まされていた
集団行動が苦手で、運動会で披露するための皆でやらなければならないダンスを決められた通りに踊ることができず、体育館の隅っこでずっと座っていました。
人間関係の構築と変わろうとする気持ちが大切
周囲に関心がないというアスペルガーの症状を疎ましく思いました。自分で自分が嫌になり自己嫌悪に陥りました。でも自分を責めてばかりでもしかたがない。どうやって他人と付き合っていくか真剣に考えるようになりました。