アスペルガー症候群にまつわる体験談

 

私に起きたアスペルガーの症状や行った治療方法

20代男性、当時10代

 

子供の頃の特徴

 親から聞いた話では、幼稚園では目立っておかしなところは無かったそうです。
 小学校1年生の頃、配られた学習用の教材セット(算数セット:時計や定規、プラスチックの小銭、などが入っている)をバラバラにしてしまい、先生に怒られた記憶があります。
 それから、小学校の間に、学校で皆が一緒に購入する、絵の具セット、工作道具セット、書道セットなどあらゆるセットを上手に整理整頓できなかったです。
 セット道具は、一度箱から出すと、上手にしまえなくなります。
 筆一本そのままとか、中身を出しっぱなしのまま、置いておく事が多かったです。
 中学校では、クラブ活動をするのが普通だったので、自分は柔道部に入りましたが、すぐに行かなくなりました。
 柔道着も、部屋に放り投げてしまいました。
 その頃から、親が、自分の状態が周囲の子供と違うと感じたようです。
 医者に連れて行かれました。
 アスペルガー症候群という診断結果でした。
 自分は、だらしない性格なだけだと思っていたので、ショックだったです。
 ただ、軽度だという事と、知能的には障害がないという事で、そのまま普通に皆と同じ中学校へ通いました。
 そして高校も、普通高校に入って卒業しました。
 家族は、両親と弟が一人います。
 弟は、アスペルガーではありません。
 家庭環境は、悪くない方だと思います。

 兄弟げんかもあまりなく、4人家族の仲は良いです。

 

大人になってから現れた症状

 学生の頃までは、アスペルガー症候群による問題はほとんどありませんでした。
 高校を卒業した後に、自宅から通える会社に就職しました。
 これは親と医者と相談して、一人暮らしはやめたほうが良いというアドバイスをもらったからです。
 会社は、地元の中小企業です。
 仕事は、工場内でのレーン作業で、単調な立ち仕事でした。
 作業はそれ程難しくなく、すぐに覚えました。
 他の社員は、組み立て作業、レーンを操作する作業、梱包作業などのローテーションを組んでいました。
 会社で最初に問題になったのが、自分は、色々な作業に対応できないので、ローテーションに入れなかったことです。
 上司の指示で、自分は一つの作業(組み立て作業のみ)を担当するようになりました。
 あと、少し問題があったのは、周囲の人との会話です。
 学生の頃と比べ、急に、年上の人や上司の人との会話をする機会が増えました。
 そういった時、自分はどのような言葉遣いで話すのが良いか、迷うのです。
 その他、人間関係には少し苦手意識があり、なかなか打ち解ける事ができなかったです。

 

治療方法

 病院は、中学生の頃から同じ病院へ行っています。
 近くに、アスペルガー症候群の治療を行っている病院がそこしかない為です。
 診断は、大人になって、多少、子供の頃よりは、アスペルガー症候群が快方に向かっているとの事でした。
 ただ、アスペルガー症候群の特有の性質から、周囲と人間関係がうまくいかなくなったりする事があるようでした。
 通院は、1か月に一度、医師の診療の後、カウンセリングを30分受けます。
 特に薬は飲んでいません。
 カウンセリングでは、その月にあった事を話したり、相談したりします。
 また、上司との会話の模擬練習もします。
 例えば、カウンセラーが上司役をして、自分が答えるという模擬会話をします。
 自分の返答が、少しおかしい場合は、カウンセラーさんがアドバイスをしてくれます。

 

治療をしてきた今、気をつけていること

 現在のところ、病院の診察とカウンセリングのおかげで、ある程度、仕事に支障がなくやってきています。
 医師が言うには、年齢と共に、アスペルガー症候群は治ってしまう事もあるようです。
 そうなってくれると一番良いと思います。
 毎回のカウンセリングで、会話の練習をするので、それを暗記しておきます。
 そして、会社で話かけられたら、その暗記した言葉で、定型的に会話の返事を返します。
 本当はもう少し自然に会話ができるようになりたいです。
 また、現在も、物を散らかす癖は治っていません。
 部屋の中も散らかっており、洋服も片付けられない状態です。
 両親に心配をかけないように、部屋の片づけ等もできるようになりたいです。

アスペルガー症候群の診断や治療は専門の医療機関にてお受けください。 =>アスペルガー症候群の大人が行く病院

 

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