アスペルガー症候群にまつわる体験談

ソーシャルスキルを学んで改善した

30代女性

 

ちょっと変わった子といった印象

 良く知っている知人ですが、本人の特徴はアスペルガーだと言われなければ分からない程度で、そこまで普通の人との違いは感じませんでした。ですが、やはりちょっと変わってるなと感じた事はあります。また、子供の頃も普通の学校に通っていましたが、やはり、落ち着きがなくあきると席を立ってしまいよく先生に注意されていました。当時は今のようにアスペルがーというのは知られていないので、落ち着きがない子だと思われていたようです。しかし、友達もいましたし、そこまで問題視する事もなかったように感じます。

 

団体行動が苦手で仕事で苦労した

 落ち着きがなくて席をフラフラと立ってしまうことが多く、よく怒られていました。一番目立ったのは落ち着きがないことだと思います。ですが、それは子供の頃だったので大人になるにつれて多少は落ち着いてきたように感じます。また、コミュニケーションが苦手で、どちらかと言えば団体よりも一人で黙々とする事が多く、本人も団体生活は苦手だと多少は感じていたみたいです。ですので、みんなで何かをするというよりは、一人で個人プレーをしているように見受けられました。そのため、仕事などはどうしてもチームワークが必要なので苦労したそうです。ですが、アスペルガーだと周りに知れ渡り、本人が自覚してからは、当時務めていた会社を辞めて一人で黙々と出来る仕事についたそうです。
 参考=>対人関係を築くのが困難-アスペルガー症候群の特性

 

ソーシャルスキルを学んだ

 アスペルガー症候群と診断されたのですが、その時は特に何も考えずに近くの病院の中から選んでいました。あまり遠いと通院したときに負担になると考え、できるだけ近い範囲で考えました。そこで、アスペルガー症候群と診断されたそうですが、薬などの処方はされなかったと言っていました。アスペルガー症候群に直接効く薬はないとのこと。多動などを落ち着かせる薬はあるのですが、そこまで気になる程度ではなかったので処方されませんでした。しかし、心理療法などは受けており、何度もアスペルガーとの付き合い方を学んだりしました。そこで、コミュニケーションのセミナーに行ったり、礼儀作法を学んだり病院というよりは、どうやったら社会の中でいきていけるのかの方を重視していました。そのおかげか多少は良くなってきたと言っています。

 

アスペルガーとは気づかない程度まで改善していた

 セミナーに通ったり、通院したりして、どうしたらこの病気の付き合い方などを勉強し、現在ではだいぶ良くなったようです。実は、子供の頃はアスペルガーの知人のことは知っていたんですが、高校のときくらいから疎遠になってしばらく会っていませんでした。しかし、また大人になってから交流するようになりました。正直なところ、言われなければアスペルガーだとは気づきません。おそらく本人も相当苦労したのだと思います。コミュニケーションも取れるようになり、普通にたくさんの人となじんでいます。これからは、自分はどのような特性があるのか自分できちんと知って向きあいたいと思っているようです。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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