アスペルガー症候群にまつわる体験談

治療しながら自分にできることを探していく

30代女性、当時20代

 

子供の頃から「変わった子どもだ」と思われてきた

 私の家族は4人です。両親と妹はいます。父親はサラリーマンで、母親は専業主婦でした。
 私は身内に発達障害やアスペルガーの症状がある人がいませんでした。そのため、子供の頃は周りの人達に「あの子は変わった子供だ」くらいに思われていたようです。
 子供の頃から騒がしい場所が苦手でした。ファミリーレストランへ出かけることが特に嫌で、外食は絶対にしたくないと拒絶していました。騒がしい場所に行くと、頭が痛くなったり吐き気がしました。
 参考→アスペな大人の特徴-ガヤガヤとした環境が苦手

 

私に現れたアスペルガーな特徴

 私は友達との会話で、好きなことの話をすると夢中になって話をしてしまいます。相手が興味の無い話題だとしても、それに気づかず永遠と話し続けてしまうのです。周りが見えなくなり、私だけが話し続けます。相手と会話をすることが苦手です。
 相手の悪いところを見つけると、それについてずっと批判をしてしまいます。そして相手を傷つけてしまいます。
 生活をする上でも、お金の管理をすることが出来ず貯金が出来ません。それどころか、お金を使い込んでしまいます。ギャンブルをするわけでもなく、浪費をしているつもりもありません。しかし、お金の管理をすることが出来ないので、お金は直ぐに無くなってしまいます。どんぶり勘定になってしまい、細かくお金を管理することが難しかったです。
 参考→アスペな大人の特徴-夢中になると話し続けてしまうアスペな大人の特徴-お金の管理ができない

 

テレビ番組でアスペルガー症候群を知った

 アスペルガーのことを知ったのは、テレビの特集番組でした。その特集番組に出てきたアスペルガーの人の特徴に、私がとても当てはまることに気づきました。そこで私は病院で治療をしようと決めました。
 病院はたくさんありましたが、口コミを調べて良さそうなところを探しました。それから自宅から通いやすい距離であることも大切だと思いました。
 治療を始める前に、私が本当にアスペルガーかどうかを診断してもらいます。担当医の先生から私がアスペルガーであることを教えてもらい、不安よりは「やっぱりそうか」という気持ちでした。
 治療では、アスペルガーによるストレスや不眠を改善するためのお薬をもらいました。それから日常生活で気を付けることを教えてもらったり、相手の気持ちを理解するためのアドバイスをもらいました。

 

自分にできることを探していく

 私は自分がアスペルガーであることに劣等感を感じていました。普通ではないという事実が辛かったです。「どうして私だけが障害を持っているの?」という気持ちがありました。
 しかし、治療を受ける内にこうした障害を持っているのが私だけではないことに気づきました。私だけではなく、皆が悩んでいることがわかったのです。
 これからは治療を受けながら、少しずつ自分に出来ることを探していこうと思います。私に出来ることが増えれば、きっと自信に繋がると思います。これから頑張って自分と向き合いたいです。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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