アスペルガー症候群にまつわる体験談

同級生に怪我を負わせてしまった

20代男性、当時10代

 

子供の頃から問題を起こしていた

 私は現在埼玉県内の大学に通っている大学生です。
 私は茨城県で生まれ、小学校低学年の時に埼玉県の浦和に引っ越してきて、その後はずっと埼玉県内で暮らしています。
 10年前の子供時代の私は大人達を困らせたり、同級生にひどい怪我を負わせるケンカをしてしまったり、迷惑ばかりかけていました。

 

同級生に怪我を負わせてしまった

 私は小学5年生の時に、私の事をイジメていた同級生の子にひどい怪我を負わせてしまいました。警察、児童相談所に連れられて行き、最終的には児童相談所経由で埼玉県内の精神病院の小児精神科に親に連れられて行きました。
 小児精神科では精神テストを行い、この時は「ADHD」、そして「学習障害」と診断されました。そして、学校を一時休学して埼玉県内の精神科の開放病棟に入所する事となりました。
 病院での生活は林間学校みたいで楽しかったのですが、テレビを観る時間帯や食べ物を購入する時間帯が制限されており、つらい事もありました。

 

当初はADHDの治療が施されていた

 最初、私はADHDと学習障害と診断されており、そのための治療が施されていました。そのためか、年代が近い子供達と上手にコミュニケーションをとることができないでいました。すると、担当の男性医師が私の診断をし直し、その結果、私は12歳の時に初めて「アスペルガー症候群」と診断されました。
 アルペルガー症候群と診断されてからは、それまで精神病院で行われていたADHD児向けのプログラムからアルペルガー症候群の子供に対応する自閉症のプログラムに変わりました。治療は主に女性のカウンセラーの方と「他者を気遣う」「出来るだけ人とコミュニケーションするように頑張る」といった事を話し合うプログラムでした。

 

現在は孤立しないように注意している

 私は11歳の小学5年生、そして12歳の小学6年生の夏休みの時期まで、およそ1年間に渡って、アスペルガー症候群の治療を受けました。
 私が自分のアスペルガー症候群の治療の為に医療機関を利用したのはこれが最後です。
 その後は、カウンセラーだった女性の方と中学校時代や高校時代にそれぞれ一回だけお会いして、近況を話したりしたくらいです。
 現在は特にアスペルガー症候群の治療やカウンセリングは行っていませんが、自分自身がアスペルガー症候群だという事だけはいつも頭の中にあります。
 高校生ぐらいからは面倒くさくても、できるだけクラスメートや知人に自分から話しかけてコミュニケーションをし、自分が孤立しないように注意しています。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

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 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

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