アスペルガー症候群にまつわる体験談

アスペルガー症候群として社会に適応して生きていく

 私は小さい頃は普通に過ごしてきたものの、高校生辺りからアスペルガー症候群を疑い、心療内科を訪れたところ、アスペルガー症候群と診断されました。

 

 小さい頃から人と関わることが苦手であり、とにかく人と話したり一緒に遊んだりすることが苦痛でした。成長するにつれて、ある程度は人との関わり方もわかってきて、普通に学校にいる色々な人と話は出来るようになりましたが、やはり人の話を聞くことが今でも苦手です。というのも、話に集中することが出来なく、相手の話している言葉がとぎれとぎれになって聴こえるので、何を言っているのか理解することが出来ないのです。

 

 そのようなこともあり、相手に何度聞いても言葉を理解することが出来ないので、上手く相槌を打ってその場は切り抜けることが出来ますが、会話の内容は理解していないことが多いです。

 

 そうではあるものの学校の成績は良い方だったので、発達障害とは周りには気づかれず、「なかなか面白いキャラしてるよね」と言われていました。

 

 アスペルガー症候群であってもこのように人と会話したりは出来るので、発達障害であることを打ち明けても、「たいしたことないよね」という風に受け止められてしまうのがアスペルガー症候群の現状です。

 

 そのような点を理解してもらうことは今後も難しいと私は考えており、アスペルガー症候群は「周りに合わせてもらう」のではなく、「自分で周りに合わせることが出来るようにする」という療育環境をつくっていただくことが今後社会でアスペルガー症候群患者が生きていくために大切なことだと思います。

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

 仕事や日常生活に支障をきたすほど”生きにくさ”を感じるようでしたら病院で診てもらいましょう。

 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

 また、仕事が続かない、うまくできないといった悩みを抱えた方のために就労支援機関が設けられています。
 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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