アスペルガー症候群にまつわる体験談

アスペルガー症候群の幼馴染

 私には幼稚園の時から女の子の幼馴染がいます。その子は小さい頃から1人でひたすら砂場でトンネルを作っていたり、自分1人で数役をこなす人形遊びをずっと園内でしていたりしました。

 

 幼いながらに私はこの子が不思議でなりませんでした。小学校に入り、3年生で同じクラスになったことをきっかけに私から話しかけました。それまで、幼馴染はずっと1人でいたそうです。現に私が話しかける時までも1人でノートに何かの文字列を書いていました。

 

 友達になって数日、私はこの子が何かおかしいことに気付きました。私の話をちゃんと聞いてくれず、自分の意見、行動を優先することが多くなり、時には癇癪を起すこともありました。

 

 幼馴染が私の家に遊びに来た時、私の母に夕食の用意をするように命令とまではいいませんが、そのようなニュアンスでねだったこともあります。普通なら夕方には自分の家に帰り夕食をとるものだと思っていたのですが、幼馴染はどうしても私の家で食べたかったらしく、母が優しく宥めても用意して欲しいと一点張りで聞き入れませんでした。その日は仕方なく私の家族と幼馴染とで夕飯をとりました。母も何かおかしい事を感じ取っていたらしく、幼馴染との付き合いを絶つように私に何気なく伝えてきたことを覚えています。

 

 それから数年後、幼馴染がアスペルガー症候群だと診断されました。それでも私は幼馴染が好きなのでこの先もこの関係を続けて行きたいと思っています。

 

”生きにくさ”を感じるようなら医療機関へ

 このサイトを見て自分もしくは配偶者や家族など、身近な人がアスペなのでは?と思う方がいるかもしれません。

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 大切なのは自己判断しないことです。正確な診断は医療機関で行われます。
 =>【医師監修】アスペルガー症候群の大人が行く病院

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 =>「アスペな大人」に向いている仕事や就労支援

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